ほうれん草と小松菜の収穫、草刈り、勉強会
タンポポ、ナズナ、ホトケノザ。春の野花が咲きはじめました。

午前9時30分 早朝からの雨のため、ビニールハウスで活動スタートです。まずは、お持ち帰り野菜の収穫から。青々と成長した小松菜とほうれん草を、のこぎり鎌を使って根元からカットします。
「20センチ以上の物を選んで切ってください」「根は抜かんでね」と、園主の坂本の説明を受け、畝の小松菜、ほうれん草と向き合う会員さん。この日が初参加の方もいて、これがいいかな、こうすればいいのかなとトライされています。
小さなお子さんも、がんばっています。お母さんが畝で刈ったほうれん草を、青いコンテナケースへ、何往復もしながら運んでくれました。
おしゃべりしながら、みんなで行う野良仕事。あっという間に、3つのコンテナケースがいっぱいになりました。

午前10時30分 スナップえんどうのビニールハウスに移動。先週よりも背丈が伸びた、スナップえんどう。花の数も増えたように見えます。ここでの作業は、草刈り。茎と茎の間の雑草を、のこぎり鎌で丁寧に取り除いていきます。
雑草は、根っこと茎の間にある“成長点”の真下をカットするのが理想なのですがー。土があまりにも柔らかくて、根っこからスルッと抜けてしまいます! ふかふかの土は、空気をたっぷり含んでいる証。植物にとって、しっかり根を張って、元気に成長できる最高の場所です。
草刈りの途中で折れてしまったスナップえんどうの茎は、その場でお口へ。葉も茎もツルさえも、可食部であるスナップえんどうの房と同じ味がして、植物の神秘を感じます。

午前11時30分 お持ち帰り用の小松菜とほうれん草を会員さんが受け取り、午前の作業は終了。
ふとビニールハウスの端を見ると、先週の活動日にポットに蒔いた種が、いくつか発芽しています! いんげんが頭をのぞかせ、ズッキーニがかわいい双葉をつけていました。

午後1時30分 午後は、会議室での勉強会。農学を専門とするマーキー博士こと桑原大樹氏が、この日のために駆けつけてくれました。マーキー博士が、まずは“健康な野菜とは?”を問うと、「無農薬」「栄養価が高い」「おいしい」などが上がりました。
次に、“不健康な野菜とは?”についてディスカッション。グループごとの発表で特に盛り上がりをみせたのは、無農薬でない野菜についてです。「生で食べられない」「環境によくない」「アレルギーの原因では」など、たくさんの意見が出ました。真剣な面持ちで、どの発表内容にもうなづく会員のみなさん。全員が、同感の意を示していたように見受けられました。
「つくば自然農園に集まる人たちの思いは、共通している」。この勉強会を通して、会員のみなさんも、そしてスタッフ一人ひとりも、そう感じたに違いありません。