2020年6月 代表の坂本が、環境省の官僚のキャリアを捨て、農業の道に入る。

多くの人が健康を害し、医療先進国である日本で病気が増え続ける。当時、官僚であった坂本は、その問題に日々頭を悩ませる。そして、大きな原因として”農業”の問題にたどり着く(詳細はここ)。官僚時代の貯蓄を全て研究開発に投資する。”さつまいもの神様” 照沼さんとの出会いにより、自然農の技術確立が大きく前進する。累計約5000万円の私財を投入し、世界中の資材を集め、多くの研究者と交流を深め、技術の確立を得る。この時点で、作った野菜はコンテストに出せば、ほぼトップの評価を受け、口コミでは有名になるものの、経営としては成り立たず苦労が絶えない。生活の継続に支障がでるようになり、この技術を使い、本物野菜を広めようと決意する。

2022年11月 株式会社 つくば自然農園設立

当時、集まっていた、多くの支援者、援農仲間と共に、株式会社を設立する。多くの人に出資をしてもらい、会社がスタートする。会社設立には膨大な資金が必要で、志を共にしていた仲間も、徐々に離れていく人が増え始める。技術や農作物は、間違いなくいいものであるものの、それを事業として継続するには多くのハードルが残る。

2022年12月 経営チームができる。
以前より、知り合いであった市田に相談する。彼は、大手電気メーカで新事業を何度も立ち上げた経験があり、MBAやMOTにも詳しく、シリコンバレーでスタートアップ投資業務にも関わっていた。まずは経営分析から始めると、農業の産業構造の矛盾が顕になり、いいものを作って売っても成立しないことが判明した。海外事例も広く調べ、CSA(Community Supported Agriculture)を参考に、プレミアム会員事業を開始する。その後、ベネッセの幹部であった磯田を始め、多くの優秀な人材の支援を受け、経営チームを結成する。

2023年夏 大旱魃
緻密な計画、優秀な経営陣を集めても、自然の脅威には勝てない。この年、つくば地域は、数十年に一度の歴史的な大旱魃に見舞われる。急遽、プレミアム畑の面積を増やし、作付けも拡大して、サービス維持を努めるが、地域全体が壊滅状態になり、つくば自然農園も大きな被害を受ける。日本一トマトも大被害を受け、さつまいもも、地域全体で大不作となる。

2023年11月 第1期決算
大きな赤字を計上し、経営はさらに悪化する。

しかし、取り組みへの共感、何よりも、本物の野菜を復活させたいと言う多くの人のご支援もあり、そして、一度 農園を訪れて、本物野菜を口にすれば、大半の人がメンバーになる。現在、第2期においては、さらに多くのプレミアム会員様が参加、支援者がさらに拡大している。今年は、旱魃対策もし、取り組みの共感していただいた大手法人さんとの取引も成立し、確実に経営の安定化が進んでいる。

現在の取り組み

僕たちが実現したいのは、食の安全→体の健康→心の安定→魂の成長 まで、見据え、人々が食を通じて、本当の人生を取り戻していく。

そういう裏方でありたいと思っています。2024年4月現在、プレミアム会員は、袖山の思いにより、野菜の提供だけでなく、人々に”農のある生活”、”自然と調和した暮らし”に取り組んでいます。一方、体の健康に関して、恩送りの仕組みにより、多くの方に、健康器具を体験してもらう場を作りました。
今、もっとも力を入れているのが、コミュニティ拠点の整備、リトリートの準備、そして、つくばメソッド2.0 さらに進化した野菜を作るために、八ヶ岳の天才科学者たちとの定期的な研究会をしています。

 

会社設立から、まだ1年半ですが、これからも、つくば自然農園の活動に、どうぞご期待ください。